在宅勤務の日が重なるようになり、ダイニングと寝室で別々に仕事をしていた30代夫婦。オンライン会議の声が重なり、仕事道具を毎日片付けることにも負担を感じていました。
中古マンション購入+リノベーションでは、大きな仕事部屋を一つつくるのではなく、働き方の違いに合わせて小さな居場所を二つ計画しました。
この記事は、中古購入+リノベーションを検討する際の考え方を、条件別のモデルケースとして紹介しています。実在する特定の個人・物件・企業の体験談ではありません。
モデルケースのプロフィール
- 30代の共働き夫婦
- 週2〜3日在宅勤務
- 一人はオンライン会議が多く、もう一人は集中して資料をつくる時間が長い
- 今の住まいでは会議の声と背景、仕事道具の片付けが課題
- 将来は働き方や家族構成が変わる可能性がある
「書斎を2室」ではなく、困りごとを2人分に分けた
夫婦ともに個室を希望すると、LDKや寝室が狭くなり、物件の選択肢も減ります。そこで、仕事中の困りごとをそれぞれ整理しました。
- 会議が多い人:声が漏れにくい、背景を整えやすい、資料を広げられる
- 集中作業が多い人:生活動線から少し離れる、自然光が入る、短時間でも座りやすい
同じ大きさ・同じ仕様の部屋を2つつくらず、必要な遮音性と広さに差をつけました。
物件選びでは窓とLDKの位置関係を見た
マンションでは窓を新しく増やせません。二つの居場所へどのように光と風を届けるかは、住戸の窓、奥行き、構造で変わります。
夫婦は、既存の部屋数ではなく、窓の位置とLDKからの距離を希望条件として担当者へ伝えました。候補物件が見つかると、壊せない壁や換気を含め、希望する配置が可能か設計担当者に確認してもらいました。
購入前の確認方法はリノベーション向き中古マンションの見分け方で解説しています。
会議用の個室と、LDKにつながる半個室をつくった
会議が多い人の書斎は、廊下側に小さな個室として配置しました。扉、壁、換気、コンセント、照明を一体で計画し、寝室を仕事場にしなくてよいようにします。
集中作業が多い人の場所は、LDKの一角を室内窓と引き戸で区切りました。普段は開けてLDKとつなげ、仕事中だけ視線を調整できます。
完全な防音室ではありません。必要な性能を「同時にオンライン会議ができる程度」「生活音を減らしたい程度」と具体的に伝え、予算と面積に合う方法を選びました。
配線・背景・収納まで仕事の一部として考えた
机だけを置くと、電源タップ、充電器、書類、モニターの配線が床に集まります。夫婦は使う機器をリスト化し、机の高さと位置に合わせてコンセントと有線LANを計画しました。
オンライン会議の背景になる壁には、必要な棚だけを設置します。仕事を終えたときに資料を戻せる収納を各書斎へ分け、片方の持ち物がもう片方へ混ざらないようにしました。
将来は別の用途へ変えられるようにした
在宅勤務の頻度は変わる可能性があります。会議用の個室は趣味部屋や納戸へ、LDK側の半個室は読書・家事・学習の場所へ転用できる寸法にしました。
固定家具を増やしすぎず、机の一部を置き家具にすることで、用途が変わったときの改修を小さくします。
このモデルケースから分かること
2つの書斎は、同じ個室を二つ並べることが正解ではありません。会議、集中、光、音、収納、将来の転用を2人分に分けると、限られた面積でも必要な居場所をつくれます。
窓や構造を変えられないマンションでは、物件選びと書斎計画を別々にしないことが大切です。希望や予算を整理する段階からワンストップリノベーション会社へ相談すれば、働き方を踏まえて候補物件と間取りの可能性を一緒に検討できます。
ワンストップリノベーション会社のメリット・デメリットと会社選びの10項目も参考にしてください。
ほかの過ごし方は趣味を楽しむ家のリノベーションモデルケース一覧から探せます。
書斎を2室つくる前の現実的な選択肢は、夫婦とも在宅勤務なのに仕事部屋がないときの解決方法で、時間帯や家具による工夫も含めて整理しています。


