離れて暮らす親の通院が増え、週末の移動時間が長くなっていた40代夫婦。同居は互いに望んでいませんが、急な用事のときに無理なく行ける距離へ住み替えたいと考えました。
夫婦が選んだのは、親の家から数駅の中古マンションを購入し、自分たちの仕事と暮らしにも合うようにリノベーションする「近居」です。
この記事は、中古購入+リノベーションを検討する際の考え方を、条件別のモデルケースとして紹介しています。実在する特定の個人・物件・企業の体験談ではありません。
モデルケースのプロフィール
- 40代の共働き夫婦
- 親世帯とは別々に暮らしたい
- 通院や買い物を必要なときに手伝いたい
- 夫婦の通勤時間も大きく延ばしたくない
- 将来親を一時的に迎えられる場所がほしい
距離ではなく移動時間でエリアを決めた
親の家と同じ駅に限定すると、物件数が少なく予算も上がりました。そこで徒歩、電車、バスを含めて30分程度で行き来できる範囲へ広げます。
夫婦の通勤、スーパー、病院、親の家までの動線を地図に重ね、平日と休日の移動を比べました。近さだけを優先して、自分たちの日常が不便にならないことも大切にします。
親のための部屋を常設しなかった
親が泊まる可能性はありますが、年に数回のために個室を一つ空けておくと、毎日の生活空間が狭くなります。
そこでLDKにつながる小さな多目的室を設け、普段は仕事や読書に使い、必要なときは引き戸を閉めて寝られるようにしました。収納には来客用の寝具を収めます。
間取りを決めてから物件を探すのではなく、希望する使い方を担当者へ伝え、候補ごとに窓や構造を確認してもらいました。リノベーション向き中古マンションの見分け方も参考にしてください。
二世帯分の希望を混ぜないようにした
親が心配すると、親の希望が住まい選びの中心になりがちです。夫婦は「自分たちの家」と「親を支えるための条件」を分けました。
- 自分たちの条件:通勤、広さ、日当たり、月々の支払い
- 近居の条件:移動時間、乗り換え、病院や買い物への行きやすさ
- 将来の条件:一時的な宿泊、荷物の保管、連絡の取りやすさ
すべてを一つの物件で満たそうとせず、優先順位を付けたことで候補を広げられました。
近さだけを優先せず、購入前に役割を分けた
この夫婦が選んだ条件は「同じ駅」ではなく、親の家へ30分程度で行けることでした。その代わり、駅近や広い来客用個室は必須にせず、毎日の通勤と月々の支払いを優先しています。
購入前は、仲介担当者が周辺環境と管理資料を確認し、設計担当者が多目的室にできる窓・構造・広さを確認します。物件探しからリノベーションまで相談できる会社なら、地域を広げた結果と希望する間取りがつくれるかを同じ候補物件で比べられます。内見時に確認するポイントも事前に確認しておくと安心です。
このモデルケースから分かること
近居は、親と同居するか遠くに住むかの二択ではありません。互いの生活を分けたまま、必要なときに支えやすい距離を選ぶ方法です。
物件探しから設計まで対応する会社へ希望や予算を整理する段階で相談すれば、エリアを広げたときの物件価格と、希望する間取りにできるかを同時に比べられます。リノベーション会社へ相談する時期もご覧ください。
希望地域で候補が見つからないときは、親の近くに住みたいのに物件がない場合の探し方で、近居の範囲と物件条件の広げ方を整理しています。


