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マンションリノベの設備制約|電気容量・給湯器・換気ダクトを確認

マンションの分電盤・給湯器・換気ダクトを図面とともに確認するイメージ リノベ前提の物件選び

中古マンションのリノベーションでは、間取りや内装を変えられても、希望する設備をそのまま導入できないことがあります。

IH、食洗機、浴室乾燥機、床暖房、大型エアコン、高効率給湯器などは、住戸内のスペースだけでなく、建物全体の電気・ガス・給排気設備の条件に影響されます。

結論:設備は商品を決める前に建物条件を確認する

設備選びはショールームへ行く前に、次の順序で進めます。

  1. 使いたい設備と同時使用の場面を伝える
  2. 住戸の電気・ガス・換気条件を調べる
  3. 管理規約と管理組合への申請要否を確認する
  4. 設置できる機種・容量の範囲で比較する

買主が配線やダクトを判断する必要はありません。希望を伝え、物件購入前に設計・施工担当者へ確認してもらいます。

電気容量と回路数

リノベーションで電気設備が増えると、契約アンペアだけでなく、建物から各住戸へ供給できる容量、幹線、分電盤、専用回路の条件が関係します。

確認したい設備の例です。

  • 200VのIHクッキングヒーター
  • ビルトイン食洗機
  • 浴室暖房乾燥機
  • 複数台のエアコン
  • 電気式床暖房
  • オーブン・乾燥機・在宅勤務機器

Panasonicは、200VのIHには200V配線が必要で、集合住宅では建物全体の電気容量により工事できない場合があるため、管理組合・管理会社への確認を案内しています。

参考:Panasonic・IHの設置に必要な工事

「契約アンペアを上げればよい」とは限りません。管理会社へ増量可否を確認し、電気工事担当者が幹線・分電盤・回路を確認します。

給湯器は設置方式と排気が決まっている

マンションの給湯器は、玄関横のパイプシャフト(PS)やバルコニー側に設置されます。PS型でも前方排気、上方排気、後方排気、アルコーブ型などがあり、既存の設置方式と寸法に合う機種を選ぶ必要があります。

高効率給湯器はドレン水の排水経路も必要です。希望する機能・号数だけでなく、次を現地で確認します。対象機器や申請条件は給湯器交換で使える補助金も参考にしてください。

  • 設置場所とPS開口寸法
  • 給気・排気方式
  • ガス種と配管
  • 追いだき・暖房配管の有無
  • ドレン排水の経路
  • 管理組合の交換ルール・指定色

東京ガスも、PS扉内後方排気型などは排気経路が写真だけで確認できず、現場調査が必要と案内しています。参考:給湯器の設置方式

レンジフード・浴室・エアコンのダクト

換気設備は、室内の機器から外部の排気口までダクトを通します。梁、天井高さ、既存ダクトの位置、共用部分の排気口が移動距離を左右します。

キッチンを大きく移動できても、レンジフードのダクトが通らず天井が下がる、曲がりが増える、希望位置に納まらない場合があります。浴室・トイレの換気も同様です。

エアコンは室内機の位置だけでなく、室外機置場、配管穴、ドレン排水、専用回路を確認します。外壁への新しい穴あけは共用部分に関わるため、自由に行えるとは限りません。

水回りの移動はキッチン・浴室・洗面はどこまで移動できる?、窓・外壁側の制約は窓・玄関ドア・バルコニーは変えられる?も参考にしてください。

購入前に担当者へ確認してもらうこと

  • 管理規約・工事細則に設備交換の制限があるか
  • 現在と増量後の電気容量
  • 200V回路と専用回路を追加できるか
  • 分電盤の回路数・設置スペース
  • 給湯器の設置方式・号数・交換可能機種
  • レンジフード・浴室換気・エアコンのダクト経路
  • 共用部分へ穴あけや排気口変更が必要にならないか
  • 設備の交換を含む概算費用

国土交通省のマンション標準管理規約コメントでも、電気・ガス・水道は共用設備の仕様により使用量に制限が生じる可能性が示されています。実際の物件では、そのマンションの規約と設備条件を確認します。

参考:国土交通省・マンション標準管理規約

まとめ

マンションの設備は、住戸内だけで完結しません。電気容量、共用配管、給湯器の設置方式、既存排気口、管理規約により、選べる機種や配置が変わります。

商品を選んだ後で設置できないと分かるのを避けるため、候補物件の購入前に設備条件を確認してください。管理規約で制限されるリノベ工事間取り変更を叶える購入前チェックを一緒に確認すると整理しやすくなります。

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