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中古マンションの玄関収納計画|70㎡で靴・ベビーカー・コートを片づける

中古マンションの玄関に靴・ベビーカー・コートをまとめた収納イメージ はじめての中古リノベ

玄関収納は、靴だけでなくベビーカー、傘、コート、外遊び用品、スーツケースなどを家の中へ持ち込まないための場所です。収納量を増やすことだけを考えると、玄関ドアが開ききらない、廊下が狭い、外出前の動線が交差するといった問題が起こります。

ここでは夫婦と子ども1人が暮らす70㎡前後の中古マンションを前提に、玄関収納を計画します。マンションは共用部や防火区画、管理規約の影響も受けるため、壁を動かす場合は購入前に確認してください。

玄関に置く物を「外で使う頻度」で分ける

靴の数だけでなく、ベビーカーのサイズ、雨具、ヘルメット、ボール、キャンプ用品、季節の上着、宅配段ボールなどを書き出します。毎日使う物は腰から目線の高さ、たまに使う物は上段や奥側へ配置すると、収納が使われなくなりにくくなります。

家族が同時に帰宅する時間帯を思い出し、靴を脱ぐ人、荷物を置く人、コートを掛ける人がどこで止まるかを確認します。収納の大きさより、入口から収納までの動きが重要です。

70㎡で比較する2案

案A:玄関土間に面した壁面収納型

玄関の壁一面に靴箱と可動棚を設け、ベビーカーは下部へ入れる案です。玄関ホールの面積をあまり削らず、収納量を確保しやすい一方、奥行きのある物は入らず、コートや濡れた物の一時置きが不足しがちです。扉を開けたときの有効幅も確認します。

案B:土間収納を設ける通り抜け型

玄関脇に小さな土間収納をつくり、ベビーカーやアウトドア用品を置きます。帰宅後に収納を通って室内へ進めますが、通路のために棚が置けない部分が生まれます。70㎡では、毎日使う靴とコートはホール側、かさばる物は土間側と分けると面積を抑えやすくなります。

二案を比べるときは、ベビーカーを畳まずに置けるか、子どもが靴を自分で戻せるか、来客時に生活用品が見えすぎないかを確認します。

失敗しやすい3場面

ベビーカーを入れたら扉が閉まらない

畳んだ寸法だけで考えると、タイヤやハンドルが壁・扉に干渉します。実物の幅・高さ・方向転換の余地を図面へ描き、雨の日に濡れたまま置く場所も決めます。

コートを掛ける場所が室内にしかない

外から帰ってすぐの上着をリビングの椅子へ置くと、玄関収納があっても散らかります。ハンガーパイプの長さ、家族分の本数、濡れた衣類の扱い、換気を確認します。

アウトドア用品の出し入れで玄関が塞がる

大型の箱や自転車用品を奥へ詰め込むと、手前の靴を出せません。重い物は低い位置に置き、使用頻度の低い物を上段へ。共用廊下やバルコニーへ置けない物があるかも管理規約で確認します。

工事しない代替案

玄関の壁を動かす前に、収納家具と使い方で不足を切り分けます。

  • 靴箱の棚板を可動式にして高さをそろえる
  • ベンチ下へ子どもの靴と外遊び用品をまとめる
  • 玄関近くの廊下に薄型コート掛けを置く
  • ベビーカーは折り畳み、専用のキャスター台で固定する
  • 季節用品だけをトランクルームや別の収納へ移す

2週間、帰宅後に物を置く場所を記録します。散らかりの原因が靴ではなくコートや宅配資材なら、玄関全体を工事せずに解決できる可能性があります。

図面チェック表

確認項目チェック内容
実物寸法ベビーカー、靴、スーツケース、用品を実測したか
ドア玄関ドア・収納扉・室内ドアが同時に干渉しないか
通路荷物を持って方向転換し、家族がすれ違えるか
土間濡れた物を置ける床と清掃方法があるか
コート人数分のパイプ、丈、換気を確保したか
重量物重い用品を低い棚へ置けるか
視線来客時に生活用品が見えすぎないか
規約共用部への物品設置や工事申請が必要か

間取り変更の可否は中古マンションの間取り変更壊せる壁・壊せない壁で確認します。購入前の建物・管理規約の確認は中古マンション購入前のチェックにも整理しています。

見積もり項目

  • 既存の玄関収納・壁・床の解体と廃材処分
  • 土間収納の間仕切り、下地、棚、建具、換気
  • コート掛け、可動棚、ベンチ、扉の造作
  • 照明、コンセント、必要な電気工事
  • 土間・壁・天井の仕上げ、防水や清掃しやすさへの対応
  • 管理組合への申請に必要な図面・現場対応、設計料、諸経費

見積もりでは「玄関収納一式」ではなく、棚の寸法・扉・ハンガーパイプ・土間仕上げ・換気を分けてもらいます。家具で代替できる範囲と造作にする理由も確認してください。

向いている人・向かない可能性がある人

外で使う物が多い人、子どもの成長で靴や用品が増える家庭、帰宅後に荷物をリビングへ持ち込みたくない人には向いています。一方、収納物が少ない人、玄関ホールを広く取りたい人、ベビーカーを別の場所へ置ける人は、壁面収納や家具との比較が必要です。

相談時に確認する質問

  1. 実物のベビーカーや用品を置いた状態で通路幅を確認できるか
  2. 玄関ドア・収納扉・廊下のドアが干渉しないか
  3. コート・濡れた物・ゴミの一時置きと換気をどうするか
  4. 管理規約、共用部、躯体や防火区画への影響はないか
  5. 造作収納と既製家具の金額・納期・変更しやすさはどう違うか

まとめ

玄関収納は、靴箱の大きさではなく、帰宅してから靴・荷物・コートをどこへ置くかで決まります。70㎡前後なら、壁面収納型と土間収納型を比較し、ベビーカーやアウトドア用品の実寸を図面に置いてから工事範囲を決めると、収納を増やして玄関が使いにくくなる失敗を防げます。

中古マンション購入前のチェック中古マンションの購入予算も確認し、購入前に管理規約と収納したい物の一覧を相談先へ渡しましょう。玄関から収納・洗面へつなぐ場合は、回遊動線の考え方ファミリークローゼット計画も同じ図面で比べてください。

参考にした一次情報

  • 国土交通省「マンション標準管理規約」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutaku-house_tk3_000023.html
  • 国土交通省「マンションリフォームマニュアル」https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/jutakukentiku_house_tk5_000035.html
  • 国民生活センター「住宅リフォーム」https://www.kokusen.go.jp/soudan_now/house_reform.html
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