中古マンションの3LDKを2LDKや1LDKへ変えると、LDKや収納、仕事場に使える面積を広げられます。
ただし、部屋数を減らせば暮らしやすくなるとは限りません。家族が同じ空間で過ごす時間と、一人になれる場所の両方を考える必要があります。
結論:部屋数ではなく、暮らしに必要な場所から考える
3LDK、2LDKという表記は、個室の数を示します。同じ2LDKでも、LDKの広さ、収納、仕事場、回遊動線、窓の位置はまったく異なります。
最初に考えるのは「何LDKにするか」ではなく、次の内容です。
- 何人で、いつまで住む予定か
- 在宅勤務や勉強の場所が必要か
- 来客や宿泊はどのくらいあるか
- 服、本、趣味用品をどこへ収めるか
- 家族が一人になれる場所が必要か
- 将来、売却・賃貸・住み替えを考えるか
3LDKから2LDKが向く暮らし
LDKを広げたい
リビングに隣接する個室を取り込み、食事、くつろぎ、仕事、子どもの遊びを一つの空間にまとめる方法です。
壁をなくすだけでなく、家具を置く長さ、テレビとソファの距離、ダイニング動線、窓からの光を見て広げる範囲を決めます。
大型収納をつくりたい
個室を一つ減らし、家族の衣類や季節用品をまとめる収納に変えると、各部屋へ小さな収納を分散するより使いやすい場合があります。
洗濯、干す、しまう、着替える動線までつなげると、面積以上の使いやすさが生まれます。
夫婦それぞれの居場所を残したい
2LDKにしても、二人が常に同じLDKで過ごす必要はありません。個室とは別に、窓辺のデスク、リビングの小上がり、建具で区切れる場所をつくれます。
3LDKから1LDKが向く暮らし
一人暮らしや二人暮らしで、広いLDK、趣味、収納を優先したい場合に検討できます。
寝室以外を一つにつなげると開放感が出ますが、音、におい、冷暖房、来客時の視線が広がります。完全な一室にせず、引き戸、室内窓、家具で緩やかに分ける方法もあります。
将来の家族構成や売却可能性が読みにくい場合は、後から壁や建具を追加しやすい下地・配線を準備しておくと選択肢を残せます。
変更前に確認したい4つの条件
壊せない壁・柱・梁
取り込みたい個室との間に構造壁があれば、壁を撤去できません。柱や梁も動かせないため、図面と現地を専門担当者へ確認してもらいます。
詳しくはマンションリノベで壊せる壁・壊せない壁をご覧ください。
窓・採光・換気
窓のない場所を独立した居室にするのは難しい場合があります。個室を減らすときも、残す部屋とLDKのどちらへ光を割り当てるかを考えます。
エアコン・換気・電気
広いLDKにすると、エアコン能力や設置位置を見直します。将来部屋を分ける可能性があるなら、コンセント、照明、エアコン配管も二室分を想定します。
収納と家具
壁を減らすと、家具を置ける壁面も減ります。広さだけでなく、収納量と家具寸法を図面へ入れて確認します。
将来また3LDKへ戻せるようにする方法
今は広いLDKが必要でも、子どもの成長、在宅勤務、親との同居で個室が必要になることがあります。
- 将来の壁位置に下地を入れる
- 二室分の出入口を用意する
- 照明・スイッチ・コンセントを分ける
- エアコンの設置場所と配管穴を考える
- 収納をどちらの部屋からも使えるようにする
- 窓と換気を二室へ配分できる位置にする
後から二室へ分ける考え方は将来2部屋に分けられる可変間取りで詳しく解説します。
物件購入前に相談する
3LDKの販売図面だけでは、壁の種類、床下、配線、管理規約までは分かりません。希望や予算を整理するときに、広げたい場所とその理由をワンストップリノベーション会社へ伝えます。
候補物件が見つかったら、設計・施工担当者に壁、窓、設備、概算工事費を確認してもらい、購入申込み前に希望する間取りがつくれるかを判断します。
買主と担当者の役割は間取り変更を叶える中古マンションの購入前チェックで整理しています。
まとめ
3LDKを2LDK・1LDKへ変える目的は、部屋数を減らすことではありません。LDK、収納、仕事、趣味、一人の時間など、今の暮らしに必要な場所へ面積を配り直すことです。
現在だけでなく、数年後に必要な個室も考え、窓、設備、下地を準備しておくと、暮らしの変化に対応しやすくなります。
間取り変更全体の考え方はリノベーションで間取り変更はどこまでできる?をご覧ください。
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※間取り変更の可否は、物件の構造、窓、設備、管理規約によって異なります。購入前に設計・施工担当者へ確認してください。


